愛犬家サークル「殺処分の現状知って」

写真パネル展:愛犬家サークル「殺処分の現状知って」−−あすから北島町 /徳島

 県内で活動する愛犬家サークル「りっぷるドッグサークル」が、殺処分される犬たちの写真パネル展「ラストポートレート〜この世に生を受けて〜」を15日から北島町鯛浜のショッピングセンター「フジグラン北島」で開く。
動物保護団体「地球生物会議ALIVE」(東京都文京区)によると、県内で飼い主が手放すなどして保健所に持ち込まれる犬・猫の処分数は04年度で約8400頭。
県民1人当たりの頭数では47都道府県中、4番目に高い。
サークル代表の渡部奈美さん(32)=上板町鍛冶屋原=は「殺処分の現状をとにかく知ってほしい」と呼びかけている。

 動物収容施設で“処分”されていった動物たちの最期の姿を集めた写真集「どうぶつたちへのレクイエム」の著者で写真家、児玉小枝さんが撮影したポートレート写真70点をパネル展示する。

 ▽殺処分直前の犬▽保健所で新たな飼い主に引き取られることになった犬▽ペットとして老い、人間から手厚く介護される犬などの写真を対比させ、児玉さんの「彼らの運命の明暗を分けるのは人間の意識。
声なき動物たちの声が心に届けば」という思いを伝える。

 今年の春、「もっと犬のことが勉強したい」と徳島市内を中心に飼い主らが集まり、勉強会を始めたのが、サークル設立のきっかけ。
活動を通じて、人間の都合で無理やり繁殖させられた結果、アトピーや遺伝性疾患などの病気に苦しむ犬が増えていることを知った。
「病気に手を焼き、犬を手放す飼い主も多い。
そんな現状を無視して、自分のペットと幸せに過ごすことはできなかった」と同展を企画したメンバーの西岡裕子さん(33)=藍住町矢上=は話す。

 動物愛護法は今年6月1日から改正され、虐待、遺棄の罰金が「30万円以下から50万円以下」に引き上げられるなど厳罰化された。
県動物愛護管理センター(神山町)では「動物を捨てることは、虐待と同等の罪であることを認識してほしい」と訴えている。

 パネル展は18日まで。
午前9時〜午後9時(最終日のみ午後5時まで)、「フジグラン北島」1階ギャラリースペース。
問い合わせは、犬の健康サロン「あにまるわいあーど」(088・694・6944)。


毎日新聞

[ 2006/09/14 (木) ]